ローンが組めないのは他ローンの返済額が影響?

キャッシングしたら自動車ローンが組めないって本当?

<<全然関係なさそうなんだけど…>>

憧れの新車を買うためにディーラーに行き、試乗もして見積書を出してもらいます。前回同様自動車ローンを使えば買える範囲だからと気分は新車モードです。納車されたらどこへ行ってみようかと色々と思いを巡らせているとディーラーから電話です。

「信販会社から頭金増やせないかって言われてるんですけど…」

つまり、自分が希望した金額だけ信販会社が融資してくれないという事なのです。心あたりはなくて途方に暮れてしまうという事は珍しくありません。

この原因としてキャッシングが挙げられます。もちろんクレジットカードやカードローンのキャッシングも大した金額ではありません。しかし、年収から比較して毎月の返済額が多めだと思われると審査に響きます。

大体というレベルの話ですが、年収の35%程度までがローン返済に充てられる金額だと言われています。このレベルを超えると返済が厳しくなると思われているのです。キャッシングの返済額など少額ではないかと言われがちですが、1年間の返済額は結構な額になります。

また、ちょっと注意点ですが、最近は携帯電話の料金には端末の分割代金が含まれていることが多くなりました。携帯電話利用料だと思っていてもリボ払いの代金が含まれているのです。そのため、携帯電話の利用料金を滞納するとそれだけで「ブラックリスト」として登録されます。どんなローンも審査が通らなくなるので注意が必要です。

<<多重債務者はイメージが悪い>>

多重債務者が必ずしも支払不能に陥るとは言いませんが、信販会社に限らず消費者金融などの金融機関は多重債務者を敬遠します。銀行融資の場合はキャッシング履歴があると、それだけを理由にして、スコアを大幅に落として融資限度額を控えることがあるほどです。

もっとも、最終的な融資可否の判断は信販会社にありますから、職業的に信用できる大企業の正社員などであればキャッシングをしていようが、カードローンの融資限度枠があろうが審査に通ってしまう事は少なくありません。

多重債務者だという事で審査に影響が及ぶのは、審査に通るか通らないかのボーダーライン上にある人だと考えておけばいいでしょう。もし、自分の仕事が金融機関に警戒されがちな派遣の仕事やアルバイトの仕事であれば注意した方がいいでしょう。

<<自動車ローンの審査は甘いのか?>>

自動車ローンを提供しているのは信販会社が多いので、総量規制の対象になるのではないかと不安に思う人も多いようです。しかし、金融庁のQ&Aにある通り、ディーラーの提供する自動車ローンは担保があるので総量規制対象外です。

自動車ローンに限らず、一般的に販売店が契約の仲介をするタイプのローンは審査が緩めだと言われています。なぜならあまり厳しすぎると肝心な販売に影響が出るためです。そのため、自動車ローンも同様に見られがちですが、あいにくそこまで甘くありません。

なぜなら自動車ローンは往々にして100万円単位の大型ローンだからです。エステや英会話でも信販会社のローンはありますが、せいぜい50万円程度で100万円を超えるようなことはありません。

金額が大きな自動車ローンの審査が甘いなどとは考えない方が賢明です。